はじめに
はい。
どもっ!おはようございやすっ!
タクさんです。
「星の王子さま」って本があるじゃないですか。
あれね〜。僕も大好きなんですけど、そこにバラのくだりがあるんですよ。
僕はこのくだりが好きでしてねぇ。
このバラはわがままで見栄っ張りでしてね。
世話をする王子さまを困らせるんです。
王子さまは自分の星を出て、地球に降り立ち飛行機乗りと出会うところからこの物語が始まるわけですが、王子さまが自分の星を出て地球にやってきたのも、そもそもはこのバラとの関係がこじれたからだったんですよね。
そして、キツネと出会った王子さまはそのバラが自分にとってとっても大事な存在だった気づくんです。
そのときキツネは王子さまに
「肝心なことは目では見えないんだよ」
ってことを教えてくれるんです。
良いですよねぇ〜。このくだり。
同化という錯覚
さて、僕らってねぇ。
長く一緒にいたり、触れる機会が多かったりすると、どんどん親密になっていくんですよね。
王子さまのバラだって、王子さまが懸命にお世話をするから親密になっていったんです。
これってとても素敵なことだと思うんですけどねぇ〜。
ただ、親密になればなるほど、今度はそれとまるで同化しているかのような、そんな錯覚に囚われるようなことになったりもするんです。
そうやって親密になって同化しているということも忘れて当たり前になっていくんですよね。
そして、離れてみてみることで改めてそのことに気づくんです。
思考ちゃんとの同化
さて、僕らみんながいちばん親密になっているもの。
それは「思考ちゃん」だと思います。
物心ついたときからずーっと頭の中で会話してたりしてますもんね。
そして、まさにこの思考ちゃんと同化してしまうんです。
私と思考ちゃんが同化することで、思考の中の私を本物の私だと錯覚していくんです。
こんな「思考ちゃん」も星の王子さまのバラと同じように、僕らは手を焼くことになります。
あれやこれやと「思考ちゃん」に振り回されたりしますもんね。
例えば、思考ちゃんによる、
・すぐに落ち込む
・人と比べてしまう
・いつも自分を責めてしまう
・怖がり
・将来の不安ばかりを口にする。
こんな思考ちゃんに手を焼いている方も多いと思います。
そもそも、みんな思考ちゃんには手を焼いているんです。
「思考ちゃん」から距離を置く
なので、ここでもよくこの「思考ちゃん」から距離を置くことについて書いていたりするんです。
大事なのは「思考ちゃん」をコントロールして変えていく。
ということではなく、「思考ちゃん」と距離を置くということです。
コントロールしようとするのは、まさに思考ちゃん特有の考え方です。
ですが、思考ちゃんが思考をコントロールしようとしても、なかなかうまく行かなかったりするんですよね。
それはまるで、コントロールをしているようで、逆にコントロールされてしまっている。
なんてことにもなるんです。
そんな思考ちゃんとは距離を置くことで、同化を解く事ができます。
そうじゃないと同化していることにすら気づけずにいるんです。
手を焼かされる思考ちゃんが悪いという話でもなく、わがままな思考ちゃんを良い子に変えようという話でもありません。
今のまんまの「思考ちゃん」で良いんです。
思考ちゃんは自分ではありませんからね。
一旦離れてみることでそのことに気づくんです。
するとね。
思考ちゃんの健気な可愛らしさにも気づくんです。