Life is like children playing house.

非二元、ノンデュアリティ、悟りからの目覚め。

「見えてるけど、見えてない?」〜カメラと解釈の話〜

はじめに

はいどうもー!
タクさんです。

僕は普段広告関係の仕事をしてまして、
もうかれこれ30年近くになるんですけどねー。
そんな仕事の一つに撮影ってのがあるんですよ。
カメラマンさんに頼んで撮って欲しい写真を撮ってもらうわけなんですが、
今はデジタルでパシャパシャ撮ってその場で確認できますが、昔はポラロイドで構図をチェックしてから「よし、これで本番!」ってなってちゃんとしたカメラで撮影するという流れだったんですよね。

そのとき、カメラマンさんがシャッターを切る前に、ファインダーを覗いて最終確認するんですが、初めて覗いた時にビックリするんです。

昔の一眼レフカメラって、特にビューカメラや中判カメラみたいな機材では、ファインダー越しの映像が上下左右逆になることがよくあったんです。

だから
「うわっ!逆さまになってる!」
ってなるんです。

このビックリするってのが昔のクリエイター新人あるあるだったりしたんですよねー。

まあこれって、レンズの仕様上当たり前なんですが、実は僕らの目で見たものも本来は上下左右が逆さまの状態で見ているんです。

目の構造って、外から入ってきた光を網膜に映し出すわけですが、レンズを通すと、像は上下左右逆さまになるんです。

でも普段の僕らは、世界が逆には見えないですよねぇ?
それは脳が自動的にその映像を補正してるからなんです。

逆さメガネの実験

これは実際の実験でも確認されていて、「逆さメガネ」っていう、世界が上下逆に見える特殊なゴーグルをかけて生活すると、最初は混乱するけど、数日〜1週間で「普通に見える」ようになるという実験結果も発表されています。

脳が、「こっちが上、こっちが下だな」と自動的に修正してくれるんですよね。

つまり、僕らが見ている風景は脳によって補正された、言い換えれば歪められたイメージを見ているということなんです。

実は実験の後、被験者が逆さメガネを外すとやっぱり最初は風景が歪んで見えて混乱するそうなんですが、すぐにまた脳がちゃんと補正してくれて正常な状態に戻るんだそうです。

見えているけど、見えてない?

別にこれって風景だけじゃなく、ありとあらゆる物事も実は歪められてたりするんですよね。

目で見た風景、耳で聞いた音、肌で感じたもの。
これらは即座に脳で解釈(補正)が加えられますが、その解釈って結局自分にとって都合よく歪められたものなんです。

ありのままに感じるというのは、その解釈は置いておいて、その感覚だけを感じてみるという感じなんですよねー。

五感を感じる!と肩に力を入れるのではなく、五感と解釈される以前のなんでもない今を感じてみればいいんです。

すると、最初は解釈がないのがとても手持ち無沙汰に感じたりするかもしれません。
ですが、その解釈はなくともちゃんと僕らは全てを感じ取っているんですよね。
そしてそこで全ては完結しているんです。

完結したものにオマケとして解釈が加えられていたりして、僕らはそのオマケに夢中になって、大元の「コレ」を思いっきりスルーしてたのかもしれませんね。

まるでプロ野球カードチップスのカードだけを注目し本体のチップスはどうでもいいとスルーするかのようにねー。

 

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