見えているものがある。
聞こえているものがある。
そして思考がある。
だから私がいる。
これが、
「我思う。故に我あり」
の根拠であり、
見えてるんだから見てる者がいる。
聞こえてるんだから、聞いてる者がいる。
そして、考えてるんだから、考える者がいるよねぇ。
身体が痛いからこそ、痛みを受け取る者がいるし、
不安になったり、怒ったり笑ったりするんだから、
心を持つ者がいるわけじゃん!
そして、見てるのも、聞いてるのも、考えてるのも、
痛みを感じてるのも、怒ったり笑ったりしてるのも、
この私なんだから、やっぱり私はいるじゃん!
ってねー。
僕らは思っているわけです。
でね。
そう思ってるからこそ、
「私はいない」
なんて聞くと、混乱しますし、
「全ては幻想」だと聞くと、
その混乱に拍車がかかるんです。
え??
聞こえてる音や感じる心があるのに、私はいないっていうの?
ってことはホントは音なんて聞こえてないってこと???
そして、これらが幻想だというなら真実はどこにあるの?
ってねー。
この言葉の種明かしをするとしたなら、
聞こえてる音や感じる心は確かにあるとしても、そのことが私がいるという証明にはならない。
ということと、
幻想ということが指し示しているのは「解釈」についてであって、解釈以前の元素材は依然としてありますよん♪
ということになるんです。
見えているものと見ている主体。
そこになんら分離はなく、起こっていることを注意深く観察したなら、
あるのはその起こっていることだけである。
このことが見抜けちゃうと、
見ているものと見られているものは1つであることが判明しちゃいます。
その主体と客体という分離が実は分離してはいない。
ということが明らかになると、そこに無いのは「私」だけということになるんですよねー。
「私」以外の全ては残るのですが、無いのは私だけなんです。
見えているものがあるから私がいる。
思考があるから私がいる。
ということが誤解だったんですよね。
私がいないのなら、思考も見えているものも無いはずだ!という誤解です。
そして、思考も見えているものも、ありとあらゆるものは、分離のない全てとしてあるわけですが、そこに解釈が加わることによって、それらを分離させて整理整頓させて僕らは掴んでいただけだったんですよねー。
「あ、ホントだ!実際に何かが分離されているわけじゃなく、頭の中の解釈だけでそう見なしていただけだったんだ!」
ってねー。
それを見抜くこと、それに気づくってだけの話なんです。
そして、よく、気づきの体験なんかがシェアされていたりしますが、
ホントにあるのは単なる当たり前の気づきだけであって、
そこから体験されることっていうのは、
単に荷物を降ろした時に感じる解放感の話であって、
この解放感を個人が受け取った時の感想ってことになるんです。
ただ、この時点で、すでにこの体験は個人的な体験になってますので、
個人という分離の誤解が残ってると、その体験話は個人的なものになってしまいますし、
その体験の話を誰かから聞いて、自分も体験しよう!ってやったとしても、
それはもう、全然違う方向に行っちゃったりするわけなんです。
感覚としては僕らはその体験を通して「それ」を知った。それに気づいた。
という風に見えますが、
ほんとは逆なんですよね。
気づきは常にここになんの主張もなくあるわけです。
そのそれへの気づきによって、「個人の不在」を「私」が受け取った時、
解釈によって抱え込んでたエネルギー(=全体)、
ワクの中に収縮されたエネルギーが解放されますので、
体験が起こるんです。
場合によってはこの体験を1つの解釈として掴んじゃうことで、
自分という観念に取り込まれちゃったりするパターンもあったりしますが、
なーんだ。体験もこれまた解釈の1個なんじゃん♪って気づきますと、
もう、
私がいるとかいないとか、これ、どっちでも無いじゃん!
って当たり前のことが腑に落ちるんですよねー。
今まで通りに私はいるし、
そして、そんな私はいないのは明白だし。
ってね。
そもそも言葉自体が解釈そのものなので、
解釈のなさを言葉で説明できるはずもないですし、
そもそも、言葉は単なる音で文字はシミじゃん。
ってことになりますのでねー。
真実と嘘があるわけでもありませんので、
あとは、楽しく解釈を遊べばいいってことになるんです。
そして、今までもそうしてたんですねー。
「それ」を真実だと見なした時に、その真実は同時に幻想にもなるんです。
「それ」を正義だと見なした時に、その正義は同時に悪になるんですよねん。
真実と幻想に分離はありませんし、正義と悪にも分離はないんです。
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