隣でいっかついおっさんが、なにやらめっちゃ怒ってたら、そりゃ怖いですよねぇー。
「な、なにを怒ってはるんやろう?」
ってドキドキもするもんです。こっちに危害が来るかもしれませんのでねぇ。
でもどうでしょう。
隣で怒ってるのは、ちっちゃなガキンチョだとしたら?
もうこんなんなんも怖く無いですよね?
ほっといたら良いですもんねー。
ちっちゃなガキンチョの危害なんてしれてますからねぇ。
なーんも気にならんってなもんです。
ではもし、ガキンチョ以上に危害を加えない奴が、
怒ってたらどうでしょう?
んなもん、気にする必要すらありませんよね。
「なんでワシがお前の怒りに乗っからなきゃならんねん〜。アホか、暇やないねん!」
ってなもんですもんね。
そう。
これなんです。
これが見てあげるってことなんです。
はぁ?
何をおっしゃってるんでしょう?
って方もおられると思いますので、話を進めますね。
ガキンチョが怒ってても気にならないし、
おっさんが怒ってたらちょっと怖いけど、
それよりも僕らが気にしてるのは、
当然ながら、自身の怒りですよねぇー。
こいつがあると、怒りが収まらん限りはずーっと悶々しちゃったりしますもんねぇ。
でもね。
こいつは、おっさんやガキンチョ以上に危害を加えてくる可能性は無いんですよ。
つまり、殴りかかっては来ない訳です。
そりゃそうですよねぇ。
この怒りに実体はありませんもんね。
だとしたらね。
もうガキンチョ以上に気にしなくてもいいことなんですよね。
だって、殴りかかって来ないですし、何もして来ないし、何もできない奴ですからねぇ。
怖くないんですよ。
怖くないのに、なんか怖がってたんですよね。
だから、怒りがあるとなんとかしなきゃならん!って構ってたんです。
自身の思考はものすごーく構ってちゃんだったりするのは、
その思考のことを思いっきり構ってたから。
構うから、構われてた。
っていうことになってたんですねー。
試しに、
「へぇー。怒ってるんやー」
ってな感じでほっておいてやると、
最初は、
ええええーーー!!!
構ってくれへんのぉ!だって、こんなにハラタツんやでー!
あんなことされたんやでー!
あんなこと言われたんやでぇえええぇぇ!!!
って心の中の大声で色々なことを言ってくると思いますが、
それでも、構わずに、
「めっちゃ怒ってるやーん。ガッはっはっは」
ってね。
その怒りを収めるでもなく、発散するでもなく、
ほっておいてみるんです。
そっかー。ワシ怒ってるんかー。
あ、怒ってるというよりは、怒ってる感情にワシが乗っかってるのか?
ん?誰が乗っかってる?
たんに意識してるだけか?
あ、そうか。見てるから在るんだ!
そして、より見るから、より在るんだ。
ってねぇ。
観察できると思うんですよね。
まずは、より見るから、単に見るに変えてみるんです。
単に見るはあまり面白くないので、そのうち飽きてきて見なくなります。
そこに残った空間。それが全てです。
この全ての中で全ては起こり、同時に起こってないんです。
これは、どんなことでも起こってるとみなすことができるという自由があるということでもあるんです。
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