小学生の頃なんですけどね。
コックリさんが流行ったことがありましてねー。
紙に書いた文字盤の上に10円玉を置いてね。
数人がその10円玉の上に指を乗っけるわけです。
そして、コックリさんに質問をするわけなんですね。
すると、10円玉が勝手に動いて答えるっちゅう訳ですわ。
ま、僕はんなもんハナっから信用してませんでしたのでね。
もう、自分で10円玉を動かしてはみんなの反応を見て楽しんでおったんですけど、
ここで、強敵登場ですよ。
強敵と書いて(とも)と呼ぶ。
じゃないですけど、僕以外に明らかに動かそうとする奴(k君)が現れた訳です。
最初は腹の探り合いをしてた僕とk君ですが、もうそのうち目配せですよ。
目配せをしながら答えを一緒に決めていくみたいなことが始まりまして、、、
「この学校の建て替え工事の時に事故があって死んだ人がいたらしい。」
「どうも、その人が今ここに来ているみたい。。。」
「ちゃんと帰ってもらわないと、前に○組の○○さんは取り憑かれて叫びだしたらしいよ。。。」
なんて話をしながら、
「おかえりください!」と半泣きになる友達を横目に、
僕とk君は10円玉を
「いいえ」の上に動かす。
ひゃーって怖がる他の友達たち、、、。
「途中で10円玉から指を離すと、取り憑かれちゃうかも知れないよ。。。」
と真顔で言う僕。。。
いやいや、趣味が悪かったですね。ぼくも、、、。
どうもごめんなさい。
さて、今日は観念についてのお話です。
この観念とは何かしらの概念を信じているっていうことなんですよね。
つまり、
「マジやで!」
って思っとることなんです。
この「マジやで!」感が強いほど、この観念は強くなり、
単なる観念から、固定観念。さらには脅迫観念になってくる訳なんですよねん。
で、この「マジやで!」感の中で物語が作り上げられるワケでして、、、。
起こってくるもんは、起こっては消えていくんですけど、
この「マジやで!」感が、この起こってくるものに観念をくっつけて握りしめるんですよね。
それでもやっぱり消えてはいくんですけど、「マジやで!」がさほど強くない場合は、さらっと消えていき、強い場合は何度も反芻(はんすう)しちゃうワケです。
コックリさんはいる!というマジやで!感が強いとそれに伴った物語が出来上がるワケですね。
で、、、
こういった「マジやで!」感のウソさ?が明らかになると、
独り相撲やったんやん!ってな気づきがある。
ってな話をよく聞いたり、僕も書いてたりするワケなんですけど、
逆に、
話している二人が二人ともおんなじ「マジやで!」感を持ってると、
このマジやで!感の真実味が増したりするワケなんです。
でもって、自分の「マジやで!」感は大事なものといった観念も出て来ますので、
おなじ「マジやで!」感を持つ同士は親密になり、
この「マジやで!」感を脅かす別の観念をもつ者に対しては恐怖を抱くことになってくるってなこともあったりするかもしれないワケなんですよねー。
「ワタシ、前世ではレムニアの王族だったの。。。」
「あらそう?ワタシもなのよ!前世で会ってるよね!きっと」
「ウフ、ウフフフ、、、オホホホホ・・・」
「ホント、ムーが懐かしいですわねぇ・・・」
てな会話もおたがいが同じ「マジやで!」感を持ち寄ってると成り立つワケでございまして、、、。
で、そんなスピな話はウソなんじゃー!
っていうようなのも、
スピはウソという「マジやで!」感を持っとるだけでございましてね。
観念を持つ者同士という意味では同じなんです。
どの観念が正しいとか、この観念の方が高尚だなーんてことはないんですよね。
観念は観念ですし。どんなものを持ってようが人それぞれですしね。
はたまた
同じ言葉、同じ言語を話す者同士が集まりますと、言葉が通じますのでね。
言葉に「マジやで!」感が付いてくるわけです。
ためしに、パプアニューギニアの人と日本人が一緒に母国語で会話してみれば、
お互いの言葉のわけのわからなさがはっきりしてくると思うんです。
みんなが違う言語を好き勝手に話してる場合は、言葉は成り立ちませんのでね。
ただの鳴き声みたいなもんにしかならないんですよね。
まあ、それでも同じ人間同士だと、
自分というものが存在している。
という「マジやで!」感をお互い持っている場合が多いと思います。
すると、その「マジやで!」は共有しているわけです。
この私が存在しているという「マジやで!」感の嘘さを見てみるためには、
もう、演技なしのホンイキで、カボチャとお話ししてみるといいかも知れません。
そこで、もしかしたら、このカボチャには、自分という観念がないんとちゃうやろか?
あれ?もしかしてこの奇妙な空間でおかしいのは、さっきから一所懸命話している僕の方??
あれれ?おかしいのは、この私という観念がある自分やったりして???
ってな気づきが起こったりすることになったりは、、、
しませんかね。
ま、でも、独り相撲のおかしさは、
こういった感じなんですよね。
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