はーい。
おはよーございます。
タクさんです。
僕は子供の頃から絵を描くことが好きだったんですが、
いかんせん、絵がめっちゃ下手くそなんですよねー。
いまでもミミズが這ったような絵しかかけません。
学生時代もデッサンとかの真似事をやったりしたんですが、
ちまちまと面白みもないものを描いてると、
肩も凝ってくるし、なんかどっか行きたくなるしで続かず、
結局、絵は上手にはなれませんでした。
そんな時、ふとテレビをみたら、
コンピュータグラフィックスの紹介をしてて、
絵が下手くそでもコンピュータで描くのなら、
上手に書けるんちゃうん!
と思い立ち、それを教えてくれる学校に入ったつもりが、
その学校がなぜかグラフィックデザインの学校だった。
ということで、今は広告を作る仕事をしております。
相変わらず、絵は下手です。
まあなんでしょうかねー。
なぜこの仕事を選んだの?
なぜ今の人生を選んだの??
なんてねー。
自分に問いかけて見たとして、
そりゃー、それなりの答えをでっち上げることはできるんでしょうけど、
結局、何かに興味を持ったのも、
なんていうか、成り行きでそうなった。
としか言えなかったりしますよね。
恋人や好きになる人だって、
よーし、明日からあの人のことを好きになるぞー!
って思ったところで、そうなりませんもんね。
フォーリンラブ。
恋に落ちる。
という「落ちる」という表現は、まさにそうで、
僕らはほんと、なーんにもコントロールしてませんよねー。
絵にしたってね。
絵の具を紙にペタペタと塗っているわけですが、
これって、チューブに入った絵の具を、紙の上に移し変えているだけ。
とも言えます。
絵を描くことを、クリエイティブ。
つまり、創造だと表現されたりしますが、
ゼロから作ったわけじゃなく、
厳密な行為としては、移し変えをしたということになります。
料理もそうで、
食材を別の形に変えるように仕向ける行為ですよね。
焼くのも煮るのも蒸すのも、
実際は火や水の力がそれをしているのですが、
そう仕向けるのが料理ですもんねー。
料理を作った!
といっても、僕らはゼロからなにかを産み出したのではなく、
あるものを別のあるものに変えているだけなんですね。
例えば、鉄ってね。
鉄鉱石から作られるわけなんですが、
鉄鉱石の主成分はなにかというと、酸化鉄なんですよね。
酸化鉄っていうのは、名前の通り、酸化した鉄なんです。
酸化した鉄というのは、ようするに、サビです。
この酸化鉄から酸素を抜いて固めたもの。
これが僕らが作ってる鉄なんですよねー。
その鉄はほっておくとまた、元の自然な状態である酸化鉄に戻って行きます。
これも表向きの状態を変化させているだけで、僕らは鉄を作っているわけではないんですよね。
そして、僕らもまたゼロから生まれたわけではないんですねー。
全ては常に変化をしています。
この常なる変化をお釈迦さんは諸行無常(しょぎょうむじょう)だと表現しました。
全て(諸行)は無常(変化)である。
ってねー。
そして、この変化こそまさにイノチなんです。
このイノチは、変化の働きなので、モノではありません。
なので、分けることもできませんし、個別で存在しているわけではありません。
全ては全てとして在るんです。
ただ、いかんせん僕らの思考は、この全体性は捉えられないので、
便宜上、イメージの中で変化をストップさせて、個別に分解して捉えているんです。
そんな変化の中の一部分をつまみ上げ、僕らはここで生まれ、そして死ぬんだ。
という概念を作り上げ、
そして、死に対して恐れるんです。
この働きもまた、変化の中で自然に起こる働きの一つなんですが、
この恐れは、便宜上作られたイメージの中だけにしかないんです。
覚めていること。
ありのままを観ているというのは、
イメージの中の世界を観ていながらも、これはイメージの世界だと気づいているということです。
イメージの世界はとても刺激的なので、僕らは全ての気づきの中で、このイメージの世界だけにフォーカスしがちなんですが、しがちであるということを忘れている間、この世界は現実として振る舞うんです。
逆に、イメージ上のストーリーを働かせてないと、現実は存在しないんですよねー。
ストーリーをストーリーとして、
イメージをイメージとして気づいていること。
それが覚めているということ。
ありのままで在るということであり、
ストーリーを現実に変換すること。
これって的外れ(=罪)だよねー。
ということなんですねー。
ただ、的を外していたとしても、実はなんら問題はありません。
ついつい的を外しちゃう、
ちょっぴりおしゃまなそんな自分のその可愛さを味わえばいいんだ!
とそんな自分を許せる時、
逆説的なんですが、このストーリーから目覚めるんです。
どうしたら許せるのよー!ってなるかもしれませんが、
許しというのは、要するに力の抜けた状態なんです。
なので、肩の力を抜いて、
「知らんがな・・・」
とボソッとつぶやいてみたら良いんです。