僕、大学時代は、図書館にこもって本はよく読んでいたくせに、
授業にはほとんど出ずにサボってばっかりいましたので、
4回生になっても単位が思いっきり残っておりまして、
就活は、ま、ほとんどしてなかったんですよねー。
で、黙々と学校に通いつつ、合間にアルバイトと、デザインの専門学校に通ったりしてたんです。
そして、大学卒業の後も、デザインの学校通いをしていたわけですが、
一人暮らしもしなきゃいけなかったので、お金も必要ということで、掛け持ちアルバイトをしてたんですよ。
昼間は、交通整理なんかをする警備員、夜はレンタルビデオ屋さんでバイトをしていました。
そのね。
警備員時代の先輩のおじさんで、とても僕を気に入ってくれて色々と教えてくれるおじさんがいたんですが、
このおじさん。
「な!」が口癖なんですよね。
「な!」というのは、
どういうニュアンスかというと、
「な!俺が言った通りだろ!」
といったニュアンスの「な!」です。
なんていうか、とにかく全て、わしはお見通しなんだ!
わしは全てを知っているんだ。
みたいなニュアンスなんです。
とってもいい人だったんで大好きだったんですけどね。
「ほら、ここに立っておかないと、車が通って危ないぞ!」
すると、車が通り過ぎていって、、、
「な!」
みたいな感じでしょうか。
そして僕は決まって、
さすが!おっしゃる通りですねという意味を込めて、
「はい!そうですね!」と答えるんです。
交通整理という仕事は、工事中の片道道路になってる時に、信号の代わりに旗を振って車を止めて待ってもらうように誘導するんですが、
たまに、制止を振り切って突っ込んでいく車もあります。
そんな時におじさんは、
「こうやって笛を吹けば、車が止まってくれるぞ」
と教えてくれて、やって見せてくれるんですが、
やっぱり車は止まってくれずに、無視して制止を振り切ったりします。
そんな時にもやっぱり、
「な!」
っていうんです。
「な!」
「普通は止まってくれるけど、ああやって無視して行ってしまう車もあるんや」
さすがに、その時は、「じゃあダメじゃん。。。」と心の中では思ったりするわけですが、
「な!」って言われたら。
僕は「はい!そうですね!」と従順に答えるわけです。
すっかり、
「な!」
「はい!そうですね!」
「な!」
「はい!そうですね!」
を繰り返す仲になっていた、おじさんと僕なんですが、
ある日、おじさんが、僕に缶コーヒーを奢ってくれようとした時に、
小銭がなかったのか、1000円札を自動販売機に入れた途端、
自動販売機の反応が止まって、うんともすんとも言わなくなったんです。
返却レバーをガチャガチャしても、1000円が戻って来ません。
ドンドンッと自販機を叩いても、反応なしです。
その時におじさんは、
「くそっ!お札を食ってしまいやがった!!!」とつぶやいた後、
くるっと僕の方に振り返り、
「な!」
って言ったんですよね。
その時だけは、
「はい!そうですね!」と言えなかったのを今でも覚えています。
はい。
というわけで、
おっはようございます。
タクさんです。
すいません。
よくわからん話を書いちゃいまして。
今日は、
「な!」
じゃないんですが、
僕らの脳や思考って、つじつまを合わせようとする。
ということを今日は書いてみたいと思います。
僕らの脳や思考ってね。
つじつまを合わせようとするんです。
面白いことに、全く意味不明な体験をしたとしても、
つまり、こういうことなんだろうか?
となんとかひねり出して、つじつまを合わせようとするんですよね。
脳や思考が常に恐れてるのは、予測できないこと。
そして、予測が外れちゃうことなんです。
なので、僕らが感じていることや思考に対しては、
同時に常につじつまを合わせようと働くんです。
だからね。
例えば、
自分はダメだなぁー。
って思ってたりしますと、
その理由を記憶の中から探し始めるんです。
で、今感じていること。
考えていることに沿う記憶のパーツを見つけて来ては、
「な!」
「やっぱりそうだよね!」
と納得したがるんです。
これって、でっち上げみたいなもんじゃん!ということを
どこか頭の片隅に置いておくと、そこから発展する思考のストーリーに騙されづらくなるかもしれません。
思考が調子に乗り出すと、どんどんつじつまを合わせては、ストーリーをどんどん展開させていき、
展開されればされるほど、リアル感も付け加えていく。
なんてことをしていきますからねー。
そして、僕らが現実だと感じていること。
それは、思考のストーリーそのものなんです。
思考がないところに現実はありませんからねー。
なので、今の現実の奥深くに、真実が隠れているのか???
なんてことでもなく、
もともと、ぜーんぶ真実であって、その中で、思考のストーリーだけをつまみ上げて、
現実だと認識してるだけだったりするんですよねん。
なので、
思考のストーリーにガンガンと巻き込まれてしもとるわー。
なんて思ったのだとしたら、
そのストーリーは、何に対してつじつまを合わせようとしておるんだろう??
なんてことをちょっと意識してみてもいいかもしれません。
そして、
これは単にそういう仕組みになっているだけですので、
思ってるほど、深刻にならなくてもいいのでは?
という可能性にも目を向けて見るのをオススメします。
すると、思考のストーリーに楽観さが帯びてきてくれますのでねー。
楽観さは、あなたを許し、あなたの在りたいを表現させてくれるステキなスパイスです。
おもいっきり、自分に振りかけてやってくださいねん。
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